明るさと窓

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真は言う。「早く元気になってくれよ。」
愛子は言う。「思ってないくせに、適当な事を言うんじゃねーよ!クソが!」

明るさは人を元気にするが、度を過ぎると暑苦しい。人に
不快感を与え、関係がこじれる。
どうやら、否定的に物事を捉える人は元気を能天気と捉えるようだ。

窓は世界を見せてくれる。

愛子は言う。「いつも、曇り空。」
真は言う。「今日は晴れだよ。」

愛子の世界は曇りか、雨。時には雷雨。
事ある事に怯え、不安になる。

真の世界はいつも晴れ。雨が降っても晴れ。
窓が汚れたままだと見える風景は美しくない。
窓が綺麗だと、曇でも美しい。

心の明るさは、窓から見える風景を美しくする。

心があっての世界。現実はいかようにでも創れる。
その他
公開:25/02/21 12:22

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