言葉の光
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不思議な空間に居た。
辺り一面に広がる暗闇。所々にカラフルな何かが浮かんでいる。それらは蛍のように彷徨いながら、光ったり、消えたりしていた。
歩き出そうとして気がついた。私には足が無かった。腰から徐々にぼやけていき、膝より下は消えていた。
夢の中か、死んだのだろうと思った。
赤い光が頬に当たる。
「ふざけるな!」私の怒声が聞こえた。同時に、上司に説教をされて頭を下げている自分が見えた。
黄色い光が肩に触れた。
「凄いじゃないか!」弾んだ私の声。見えたのは、85点のテストを持ち帰った息子に「もっと頑張るように」と冷たく告げる自分だった。
桃色の光に手を伸ばした。
「心から愛している」というクサいセリフと、家族でテーブルを囲み朝食を食べる情景。
なるほど。ここは、言えなかった言葉の墓場。
家のベッドの上で目を覚ました。
たまには、素直になるのも良いかもしれない。
辺り一面に広がる暗闇。所々にカラフルな何かが浮かんでいる。それらは蛍のように彷徨いながら、光ったり、消えたりしていた。
歩き出そうとして気がついた。私には足が無かった。腰から徐々にぼやけていき、膝より下は消えていた。
夢の中か、死んだのだろうと思った。
赤い光が頬に当たる。
「ふざけるな!」私の怒声が聞こえた。同時に、上司に説教をされて頭を下げている自分が見えた。
黄色い光が肩に触れた。
「凄いじゃないか!」弾んだ私の声。見えたのは、85点のテストを持ち帰った息子に「もっと頑張るように」と冷たく告げる自分だった。
桃色の光に手を伸ばした。
「心から愛している」というクサいセリフと、家族でテーブルを囲み朝食を食べる情景。
なるほど。ここは、言えなかった言葉の墓場。
家のベッドの上で目を覚ました。
たまには、素直になるのも良いかもしれない。
ファンタジー
公開:25/02/21 01:28
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
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