すごい気配り

奴隷。その単語だけを聞くと、過酷な労働下に置かれている人の姿を想像するだろう。
エジプトはクフ王が作ったとされるギザのピラミッド。その建設現場を想像してほしい。
奴隷が休みなく、鞭で打たれながらの強制労働…そんなイメージを持つ人が多いと思う。
だが実際にピラミッドの労働環境を調べてみると意外な事が分かった。
そこで働く人達の仕事っぷりはタイムカードで管理され、きちんと食事も提供された。
子ども達には教育の場が設けられており、適度な休暇もあった。
また、驚くべきは労働者達の欠勤理由である。

サソリに足を刺された。
亡くなった友達をミイラにするから。
今日は俺の誕生日。
上司の家を建てに行く。
二日酔いで辛い。

このような理由で、ピラミッド建設を休む者がいた。この理由は全て受理されたものである。
過酷と思われた労働環境。しかしその実態は、すごい気配りの存在するホワイトな職場であったらしい。