虹を作る
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虹を作る工場でアルバイトをしている。
工場には七台の大型機械が設置されている。虹の七色をそれぞれの機械が作り出すのだ。
僕の担当は赤い色を作る機械のスイッチを入れたり切ったりする仕事だ。
原材料の投入は先輩が行っているので、僕は先輩の合図を待ってスイッチを入れたり切ったりしている。
ある日先輩が、
「昔、この機械に巻き込まれて死んだ人いるんだぜ」
と話しかけてきた。
「えー、マジすか」
「マジマジ。まあ赤い色作る機械だから色的にはちょうど良かったんだけどな」
先輩はそう言ってニヤリと笑った。
その翌日、先輩が機械に巻き込まれて死んだ。
僕はその現場を見て、
「人間って意外と赤くないんだな」
と思った。
工場には七台の大型機械が設置されている。虹の七色をそれぞれの機械が作り出すのだ。
僕の担当は赤い色を作る機械のスイッチを入れたり切ったりする仕事だ。
原材料の投入は先輩が行っているので、僕は先輩の合図を待ってスイッチを入れたり切ったりしている。
ある日先輩が、
「昔、この機械に巻き込まれて死んだ人いるんだぜ」
と話しかけてきた。
「えー、マジすか」
「マジマジ。まあ赤い色作る機械だから色的にはちょうど良かったんだけどな」
先輩はそう言ってニヤリと笑った。
その翌日、先輩が機械に巻き込まれて死んだ。
僕はその現場を見て、
「人間って意外と赤くないんだな」
と思った。
ホラー
公開:25/02/19 22:51
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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