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いつも首もとが薄汚れている近所のおじさんが、今日はビシッときめている。ぼくはニヤニヤしながらきいた。
「ずいぶんめかしこんでるけど、なにかステキな約束があるの?」
おじさんは自慢のヒゲをツンと反らして答えた。
「そうだよ。君もおいでよ」
「デートじゃないの?」
「まぁ、ついてくればわかるよ」
もったいぶりながら言われると気になる。ぼくは黙ってあとをついていく。
公園に寄ると、おじさんはピカピカのどんぐりを探し当てて「これはみやげにするんだ」と口にくわえた。ぼくも真似して二番目にきれいなどんぐりを持っていくことにする。
到着したのは保護猫活動をしている猫田さんの家だった。
「あらー! わざわざ来てくれたの? お土産まで……ありがとう!」
今日は猫の日なんだって、おじさんが教えてくれた。だから一日かけて、お礼周りするらしい。いままでおじさんのことが苦手だったけど、少しだけ好きになった。
「ずいぶんめかしこんでるけど、なにかステキな約束があるの?」
おじさんは自慢のヒゲをツンと反らして答えた。
「そうだよ。君もおいでよ」
「デートじゃないの?」
「まぁ、ついてくればわかるよ」
もったいぶりながら言われると気になる。ぼくは黙ってあとをついていく。
公園に寄ると、おじさんはピカピカのどんぐりを探し当てて「これはみやげにするんだ」と口にくわえた。ぼくも真似して二番目にきれいなどんぐりを持っていくことにする。
到着したのは保護猫活動をしている猫田さんの家だった。
「あらー! わざわざ来てくれたの? お土産まで……ありがとう!」
今日は猫の日なんだって、おじさんが教えてくれた。だから一日かけて、お礼周りするらしい。いままでおじさんのことが苦手だったけど、少しだけ好きになった。
その他
公開:25/02/22 11:28
☆やコメントありがとうございます✨
以前のアカウントにログインできなくなってしまい、つくりなおしました。
イラストはibisPaintを使っています。
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