すごい気配り

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「痛いの痛いのこっちにおいで」
怪我をしてぐずる私に母はいつもそう唱えた。
「飛んでいけ」だと、その痛みが誰かに当たって怪我をしてしまうかもしれない。だから母は痛みを自分へと移した。
それもあってか、母は体が強くなかった。母に無理をさせまいと私も怪我に気を付けるようになった。

その日の学校帰り、私は血を流し倒れている子猫を見つけた。
私は子猫に駆け寄ると「痛いの痛いのこっちにおいで」と唱え、子猫をハンカチで包むと動物病院へと急いだ。
「大丈夫。酷い怪我じゃないよ」
獣医さんの言葉にホッとする。全身から力が抜け、私はその場に倒れた。
子猫の「痛い」を貰い過ぎたようだ。翌日から私は酷い風邪で寝込んでしまった。
風邪で苦しむ私に助けた子猫は寄り添ってくれた。
喉をグルグルと鳴らす。その音を聞いていると楽になってくる。
もしかしたら子猫も「痛いの痛いのこっちにおいで」と唱えているのかもしれない。
公開:25/02/19 21:47

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
そのIDも凍結されてしまったので旧アカウントには手出しができない状態です。
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…2年経過で、ただただ失望した…

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