雲とトンネル

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暗く長いトンネルに入ると、不安と恐怖を呼び起こす。

真は言う。「後ろ向きな言葉をかけるよりも、かけられる方が、辛いんだよ。」
愛子は言う。「ごめん。」

雲は白くて、自由に動き回れて、人生を謳歌している。
ただ、実は、目的地が決まってないから、好きな事をして、時間を浪費している。
目的地が見つからないから、ただ人生というなの空を漂っているだけだ。

長いトンネルに足を踏み入れた人は、目的地を見つけて、出口は必ずあると信じて、前に進んでいる。

真は言う。「不安になる事はないんじゃない?もう、あなたは何でも乗り越えられるほど、しっかりしているよ。」
愛子は言う。「私にも出来るかな?」
真は言う。「大丈夫。」
二人は寄り添いながら、長いトンネルを進む。
前向きな言葉で愛子の心を灯し、ライトで足元の先を照らし進む。
雲は自由。トンネルは不安。

雲とトンネルは人の生き方そのもの。
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公開:25/02/13 14:27

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