女心と気分

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愛子は言う。「あんたって気分屋よね。」

真は思う。「それは、あなただよ。」

前日に言った事は忘れる。
平気で約束を破る。
自分に都合が悪いと、勢いで強引に相手に要求を飲ませる。
そんな、愛子が言うなよ。と真は思った。

秋の空は変わりやすいが、愛子の心も変わりやすい。

真はいつも、ご機嫌。
だから、気持ちの良さを愛子に分け与える。

愛子は言う。「あなたといると、楽しいんだよね。」

真は幼少期から、人のご機嫌を伺って生きてきた。
だから、人のご機嫌を取ることに長けている。

ただ、自分の機嫌を取ることはしてこなかった。
だから、いつも、人の人生を生きてきた。
後悔しかなかった。

人の機嫌を取らずに、自分の機嫌を取ることにした。

心はいつも、満たされているから、人に分け与える、人生に変わった。


男女関係は分け与えることで、上手くいく。
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公開:25/08/07 17:11

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