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木は空に向かってねじれながらのび、はっぱは星形をしている。
地面からは虹の花。
風が吹くと小さな光のつぶがまいあがる。となりには小さな仔猫。
ふと仔猫が歩き出す。そのあとについていく。
虹色の階段を登って、気がつけば空の上。
高い空から眺めると、全てが箱庭みたいだ。仔猫が呼ぶ。
「おいで」
手をさしのべる。
「さあ、行こう」
仔猫の手を取ると、そのまま空へ駆けだした。
過ぎゆく風が気持ちいい。
このまま虹といっしょに消えてしまおうか。
高く、遠くへ。
朝霧が、森をすっぽりと覆っていた。
何重ものヴェールをまとったような白い景色はどこまでも均一に続いていて、まるでミルクの中を歩いているようだった。
天の川…そうか、天の川はこうした星たちが集まってできているのか。
うん、それも悪くない。
こうしてボクは、天の川の星のひとつになった。
地面からは虹の花。
風が吹くと小さな光のつぶがまいあがる。となりには小さな仔猫。
ふと仔猫が歩き出す。そのあとについていく。
虹色の階段を登って、気がつけば空の上。
高い空から眺めると、全てが箱庭みたいだ。仔猫が呼ぶ。
「おいで」
手をさしのべる。
「さあ、行こう」
仔猫の手を取ると、そのまま空へ駆けだした。
過ぎゆく風が気持ちいい。
このまま虹といっしょに消えてしまおうか。
高く、遠くへ。
朝霧が、森をすっぽりと覆っていた。
何重ものヴェールをまとったような白い景色はどこまでも均一に続いていて、まるでミルクの中を歩いているようだった。
天の川…そうか、天の川はこうした星たちが集まってできているのか。
うん、それも悪くない。
こうしてボクは、天の川の星のひとつになった。
公開:25/07/31 15:29
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