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食堂の従業員のみが使用している通路の途中に、異世界への入り口となるドアがある。
一見して壁にしか見えないのだが、ついに扉を認識し、開けようとしている人物と遭遇してしまった。
私は彼を外のテラスに誘って切りだした。
「ええと確か君は、品質管理部に今年入った……」
「真壁です」と彼は名乗り、「総務部長、単刀直入にお聞きします。あの扉はどこへ通じているんですか?」
私は返事に窮し、口をつぐむ。
しかし彼の真摯なまなざしの前で、誤魔化すことは不可能だった。
私は、実は自分が異世界の勇者であること、魔王との闘いが拮抗状態であることを話した。
とても信じてもらえるような内容ではないと思っていたが、真壁君は目をキラキラさせて言った。
「そういうことなら、僕にも手伝わせてください。救いに行きましょうよ、世界」
これはゲームじゃないと諭したものの、彼の決意は固かった。
ひとまず明日からジムに通うことにした。
一見して壁にしか見えないのだが、ついに扉を認識し、開けようとしている人物と遭遇してしまった。
私は彼を外のテラスに誘って切りだした。
「ええと確か君は、品質管理部に今年入った……」
「真壁です」と彼は名乗り、「総務部長、単刀直入にお聞きします。あの扉はどこへ通じているんですか?」
私は返事に窮し、口をつぐむ。
しかし彼の真摯なまなざしの前で、誤魔化すことは不可能だった。
私は、実は自分が異世界の勇者であること、魔王との闘いが拮抗状態であることを話した。
とても信じてもらえるような内容ではないと思っていたが、真壁君は目をキラキラさせて言った。
「そういうことなら、僕にも手伝わせてください。救いに行きましょうよ、世界」
これはゲームじゃないと諭したものの、彼の決意は固かった。
ひとまず明日からジムに通うことにした。
ファンタジー
公開:25/07/21 14:04
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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