もう一つの七夕伝説

2
4

神様の娘の織姫と、普通の若者の彦星は恋に落ちて結婚したの。
織姫のお父さんは猛反対だったんだけど、それは自分が銀河征服を企んでいたから。いずれ彦星が脅威になると思ったのね。
それを知ってた彦星は「君のお父さんを倒したい」って織姫に言うの。織姫は「私の父は神よ。無理よ」って言うんだけど、彦星は伝説の星の剣なら倒せると言うの。そうして二人は星の剣を探す旅に出るんだけど、途中で彦星が病気になっちゃってね。しかも星の剣を探していることが織姫のお父さんにバレちゃって。織姫のお父さんは二人の間に大きな川を作ったの。ご存じ天の川ね。
やがて彦星は力尽きるんだけど、天の川が二人を隔てる前に織姫に言ってたの。「君のお腹の子、産まれたらお父さんから隠してほしい。いずれお父さんを倒す存在になるから」って。織姫は子どもを産み、父親の目が届かないよう、大きな桃型の容器に入れて天の川に流したの。どんぶらこってね。
公開:25/07/20 14:47
七夕

雪宮冬馬( 日本 )

Yahoo!でのログインがどうもできないので新たに作りました。
20代男。趣味でショートショートを書いてます。
夢は「坊っちゃん文学賞」受賞!

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容