藁人形、使わない
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「挨拶したのに無視された」
「また?」
「挨拶もまともに出来ねーのかよ」
「あーゆーグループなんだからしょーがないんじゃない?」
まだ拗ねていると、友だちがポケットから何かを取り出した。…藁人形?
「ただの人形じゃないのよ?」
そう言ってまたポケットから数本の藁の束を手にとり、相手の名前を書き込み、その下に『無視』と加えた。そうしてそれを藁人形の顔に近づけると…
ムシャムシャムシャ…
「た、食べてるっ!!」
「ね?こうやって相手を呪うの。貴方を今日無視したアイツはずーっと周りから無視されるワケ」
私はしばらく人形を凝視していた。が、
「やっぱやめて」
「なんで?」
「うーん、何ていうか…アイツらと同じ事しても解決しないし」
友だちはクスッと笑って「貴方らしいね」と言い、藁人形に『取り消し』を食べさせた。
「お腹空いたー!アイス食べよ~」
「貴方、大物になれるかもね」
「また?」
「挨拶もまともに出来ねーのかよ」
「あーゆーグループなんだからしょーがないんじゃない?」
まだ拗ねていると、友だちがポケットから何かを取り出した。…藁人形?
「ただの人形じゃないのよ?」
そう言ってまたポケットから数本の藁の束を手にとり、相手の名前を書き込み、その下に『無視』と加えた。そうしてそれを藁人形の顔に近づけると…
ムシャムシャムシャ…
「た、食べてるっ!!」
「ね?こうやって相手を呪うの。貴方を今日無視したアイツはずーっと周りから無視されるワケ」
私はしばらく人形を凝視していた。が、
「やっぱやめて」
「なんで?」
「うーん、何ていうか…アイツらと同じ事しても解決しないし」
友だちはクスッと笑って「貴方らしいね」と言い、藁人形に『取り消し』を食べさせた。
「お腹空いたー!アイス食べよ~」
「貴方、大物になれるかもね」
青春
公開:25/07/19 21:08
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