変爽ライト

【風景に爽快を！】

これが我が社のキャッチコピーだ。炎天下を歩いてきた私の額には汗が光るが、それさえも己の爽やかさを演出する小道具にできてこそ爽やかのプロ。今日のクライアントは中高生を対象とした塾だ。

「どのような爽快をご希望ですか？」
「生徒達が夏期講習に集中できて、息抜きにもなるような…そういった爽快が欲しくて」

なるほど、それなら…

「スイッチ切り替えで２つの爽快をご提供可能なこちらはいかがでしょう？」

お試し用の小型変爽ライトを取り出す。変爽ライトは照らした空間を多種多様な爽やか空間に変える自慢の製品だ。まずは渓流モードを点灯すると、照らされた空間に心穏やかになる光りのせせらぎが現れた。次に炭酸モード。無数の光の泡が辺りに弾け、影とともに疲れを吹っ飛ばす爽快感。

「素敵ですねぇ」
「ありがとうございます！」

ここでガツガツ営業をかけない、あくまでも爽やかスマイルで！