ウェルカムトゥ……
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車を走らせていたら、古い住宅が密集している路地から、軽トラが出てきて、俺の車の前を走り始めた。それは廃品回収の軽トラで、荷台には、生命維持装置が載っていた。なぜこれが必要なくなったのだろう。誰が使っていたのだろう。俺は色々と想像した。「どう思う?」俺は助手席の女に話しかけた。女は何も答えなかった。それもそうだ。女は死んでいた。俺がさっき殺したのだ。軽トラと俺の車はやがて揃って街を出た。バックミラーに、『生命の街へようこそ』という看板が映っていた。
ホラー
公開:25/07/11 17:38
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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