スターイラストレーター

星好きの両親の影響で、幼い頃から天体観測やプラネタリウムへとよく連れて行ってもらった私。
「あれが白鳥座だよ」と、説明されたところで私にはそれが白鳥には見えなかった。
そもそも何で決まった星同士でしか繋げてはいけないのだろう？他の星と、他の順番で繋げてはいけないのだろう？
そう聞くと、両親は困った顔をする。「そういうものだから」では、納得できない。
だから私は自分の好きなように星を繋ぎ始めた。オリジナルの星座を夜空に描いた。
それを紙に描いていると、私と同じように既存の星座に納得していない子ども達がキラキラと目を輝かせる。僕も私もと、私と同じようにオリジナルの星座を描き始めた。
言ってみればこれは星座の二次創作。公式に認められる事のない、ファンアートのようなものだ。
大人になった私は、今も星座の二次創作を続けている。
七夕の今夜は天の川を挟んで、川中島の戦い座という大きな星座を描いてみた。