消えた店

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山歩きをしている時だった、舗装したての道の先に一軒の店が出来ていた。
面白そうだ、店に入ると欲しかった物ばかり。店主は私をジート見た。一品を買うと、店主がどうしてこの店を知ったのですかと聞いてきた。
山歩きをしていたら、私の犬が舗装道を見付け付いて行くとこの店に入たんだと、抱いていた子犬を見せた。店主は今度は子犬をじーと見た。また来るよと告げ私は店を出た。
子犬は私用のロボット犬だ。私と同じ匂いを嗅ぎつけこの店に入ったのだ。
犬の目には店内に潜んでいた人々も撮られていた。
私の星は鎖国をしている、住民は外へ出る事は許されない。一人逃げてきた私の身近に他者も来ていたとはと、思った瞬間、今出てきた店の屋上に雷の様な音と火柱が立ち直ぐ静かになった。
店に戻ると既に何も無く、行き止まりの舗装道だけが残っていた。
私が受け取った品も消えている。店ごとが宇宙船だったのか、
私も急いでこの地を離れよう。
SF
公開:25/07/10 11:10

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