読んだことあるお話
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「本なんて友達いないヤツが読むんだぜ!」
リク君は私の文庫本を窓から放り投げた。何も言えなかった。怒るとか以前に、こんなことをする人間がいる、というのが衝撃だ。
校庭に出て本を拾い上げる。クラスの可愛い子達のように涙ぐんで見せれば誰かが味方してくれたかも?と、今ふと思った。けど、私じゃ無理か。
「そんなことがあったのねぇ」お母さんは驚いたのと悲しそうなのとが混じった顔をした。「ごめんね……ウチはゲームとか買ってあげられなくて。友達の輪とか、マナも苦労するでしょ」
どうして謝るのだろう。「それってダメなの?サキちゃんとか、いい友達もいるよ」
「あら。マナはとても強いし賢いのね」
翌日も何か企んでそうだったから言ってやった。
「そんなにちょっかいかけて私に気でもあるの!?」
「別にそんなんじゃねぇし!」
と、どこかへ行ってしまった。
あれ?前に読んだお話?もしそうだとしてもお断りだけど。
リク君は私の文庫本を窓から放り投げた。何も言えなかった。怒るとか以前に、こんなことをする人間がいる、というのが衝撃だ。
校庭に出て本を拾い上げる。クラスの可愛い子達のように涙ぐんで見せれば誰かが味方してくれたかも?と、今ふと思った。けど、私じゃ無理か。
「そんなことがあったのねぇ」お母さんは驚いたのと悲しそうなのとが混じった顔をした。「ごめんね……ウチはゲームとか買ってあげられなくて。友達の輪とか、マナも苦労するでしょ」
どうして謝るのだろう。「それってダメなの?サキちゃんとか、いい友達もいるよ」
「あら。マナはとても強いし賢いのね」
翌日も何か企んでそうだったから言ってやった。
「そんなにちょっかいかけて私に気でもあるの!?」
「別にそんなんじゃねぇし!」
と、どこかへ行ってしまった。
あれ?前に読んだお話?もしそうだとしてもお断りだけど。
青春
公開:25/07/07 07:00
更新:25/07/07 03:44
更新:25/07/07 03:44
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
同名で NOVEL DAYS でも活動しています。
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