楽と旗

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愛子は言う。「来月、また会えるの?」

真は言う。「わからん。」

愛子は真といると、楽しいようだ。
真はのりの良さで生きてきた。
だから、度胸もあるし、行動力もある。
自分の好きなことだけやっているから、毎日が充実している。

愛子は言う。「あなたは輝いている。」

真は言う。「あなたが、俺を照らしてくれるからだ。」

愛子は美人だが、腹黒い女性。
周りからはチヤホヤされて生きてきた。
途中で自分磨きをやめた。

真は不細工ではないが、男前でもない。
周りからは相手にされてこなかった。
だから、自分の内面を磨き続けた。

真は愛子に恋をした。でも釣り合わないと感じていた。

真は歌を歌い続けた。
いつしか、輝くようになった。

楽はいつしか苦に代わり、いつしか楽に戻る。

自分という存在はこの地球上に生きているという、旗印。

自分という旗を掲げ、輝きを放つことで、自分と他者を救う。
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公開:25/06/30 18:39

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