胃薬
1
3
終列車の車内を点検していた駅員は、電車の胃液で溶けて三分の一ほどになったサラリーマンの死体を見つけた。脂ぎった汚い親父だ。電車が腹を壊すだろう。駅員はサラリーマンの死体を片付け、車内に胃薬を撒いた。車体が嬉しそうに、ぶるっと震えた。
ホラー
公開:25/06/30 17:45
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
ログインするとコメントを投稿できます