名前のないラブレター
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昨日ラブレターをもらった。もらったといっても直接受け取ったわけではない。でも絶対に私宛てだ。リコーダーの筒の中から出てきたのだから。
「おい咲良」
「ひっ」
同じ学級の高原くんが話しかけてきた。
「どうしたんだ。朝から机とにらめっこか」
「うん。ちょっとね」
「何かあったんだな。俺でよかったら話聞くよ」
「うーん。やっぱり大丈夫」
「咲良…」
あれ、高原くん。私のこと呼び捨てで呼んでたっけ。いや、まさかね。高原くんに限ってそんなことするはずない。もしそうだったらひく。
「みんな座れー。朝の会始めるぞ」
ラブレターに気付いたのは昨日の夕方。妹に「オーラ・リー」を聴かせようとしたときだ。よりにもよって「なんか壊れたみたい」と母を呼んでしまった。妹と母はとてもうざかったので犯人じゃない。
「あ、すみません。元気です」
高原くんと視線が合う。気持ち悪いけど笑っておく。違っててほしいな。
「おい咲良」
「ひっ」
同じ学級の高原くんが話しかけてきた。
「どうしたんだ。朝から机とにらめっこか」
「うん。ちょっとね」
「何かあったんだな。俺でよかったら話聞くよ」
「うーん。やっぱり大丈夫」
「咲良…」
あれ、高原くん。私のこと呼び捨てで呼んでたっけ。いや、まさかね。高原くんに限ってそんなことするはずない。もしそうだったらひく。
「みんな座れー。朝の会始めるぞ」
ラブレターに気付いたのは昨日の夕方。妹に「オーラ・リー」を聴かせようとしたときだ。よりにもよって「なんか壊れたみたい」と母を呼んでしまった。妹と母はとてもうざかったので犯人じゃない。
「あ、すみません。元気です」
高原くんと視線が合う。気持ち悪いけど笑っておく。違っててほしいな。
ミステリー・推理
公開:25/06/30 12:38
更新:25/06/30 13:59
更新:25/06/30 13:59
入院中の暇つぶしに始めました。
物語が好きです。
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