おんぶに冷奴

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友人の馴染みの居酒屋に一緒に来た。何があったかは知らないが、いつもよりハイペースでビールを飲み、枝豆と冷奴をエンドレスリピートでつまんでいる。

「ひゃはははははっ!」

とりあえず楽しそうではあるが…

「ねぇ、そんなに飲んで大丈夫?」

流石に心配になって尋ねる。

「らぁいぢょーぶぅ〜!うちのぉ、ひややっこがぁ、れーぞーこからそろそろむかえにくるからぁ〜」

…全然大丈夫じゃないじゃんっ!冷奴がお迎えにくるってどういう…

「花ちゃーん!いつもの迎え、来たみたいだよ?」

店主の呼びかけに店を出ると大きな冷奴がツヤツヤと入り口で待機していて、友人はそれを見るやいなや冷奴の上へ鰹節みたいにふわっとおぶさった。

「はぁ〜ひんやりしてきもちぃ〜!さぁ〜おうちへゴ〜♪」

やれやれといった様子で冷奴はプルプルすると私へ会釈し、醤油色の夜空が見下ろす飲み屋街を友人をおぶったまま滑っていった。
その他
公開:25/06/28 00:00
更新:25/06/27 19:38
おんぶに抱っこ この話を書いてる時ひたすら 冷奴が食べたかったって話 その2

花笑みの旅人( 気の向くまま )

ページを開いてくださり、ありがとうございました♪

6月12日〜6月末まで勝手にチャレンジしていた毎日投稿を無事達成することができたので7月から夏休みに入りま〜す(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

ガーデンでは☆を押してくださったのがどなたかわからないシステムですが、そんな中☆を押してくださった方ありがとうございました!また、リアクション等されていなくとも作品を開き読んでくださった方がいらっしゃいましたとしたら、重ねて感謝申し上げます。貴重な時間を割いていただきありがとうございました!!

もちろん、いつも楽しいコメントをくれるあなたも心からありがとう♪
では、暫くばいばいぴょ〜ん!

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