優しい生活
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私は複数の作業を同時にやるのが苦手。コーヒー作りながら目玉焼きを焼くとか、テレビを見ながらパートナーの話を聞くとか。家でならできないことは、パートナーが手伝ってくれる。要領は悪いけれど優しい生活。でも職場だと、なかなかそうはいかなくて。今日もたくさん叱られた……仕事帰り、私はかなりしょげていた。職場に飲食店を選んだのが間違いだった。調理の仕事。上手い下手はともかく、食べるのも作るのも好きだから選んだけど。
そんな私に、占い師のお婆さんが声をかける。「悩みを解決してあげよう」と、彼女がくれたのは星色の飴玉。普段ならそんな怪しいもの口に入れない。でも本当に参っていた。それを舐めると不思議とマルチタスクが苦じゃなくなる。何でも一気にできる。職場で怒られない。私、スーパーマンになってしまった!
いい気になった私はパートナー以外の人とも交際を始め……それがバレ、これまでの優しい生活を失った。
そんな私に、占い師のお婆さんが声をかける。「悩みを解決してあげよう」と、彼女がくれたのは星色の飴玉。普段ならそんな怪しいもの口に入れない。でも本当に参っていた。それを舐めると不思議とマルチタスクが苦じゃなくなる。何でも一気にできる。職場で怒られない。私、スーパーマンになってしまった!
いい気になった私はパートナー以外の人とも交際を始め……それがバレ、これまでの優しい生活を失った。
ファンタジー
公開:25/06/24 07:51
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