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大変なことになった。先輩から借りたちょっと人前では見られない雑誌を湖に落としてしまった。ちょっと人前では見られないからと公園まで足を運び、湖のそばで雑誌を出したのが運のツキだったわけだが、とにかく一秒でも早く拾いたい。準備運動して飛び込もうとしたところ、湖の水が噴き上がり、美しい女神が現れた。女神は私が落とした雑誌と、金色に輝く冊子を持っていた。
「貴方が落としたのはこの純金製の冊子ですか? それとも」
私は女神の言葉を遮り、素っ頓狂な声をあげた。
「純金製!?」
「えぇ、そうです。三キロありますから現在のレートで五千万ほどになります」
「五千万……」
換金すれば先輩の雑誌をお金で補償してもかなり残る。上乗せして先輩に詫びを入れよう。
「純金製の冊子です!」
「嘘つき〜っ!!」
間髪入れずに女神は叫び、私に向かって大量の水を吹きつけた。雑誌も没収され、もっと大変なことになってしまった。
「貴方が落としたのはこの純金製の冊子ですか? それとも」
私は女神の言葉を遮り、素っ頓狂な声をあげた。
「純金製!?」
「えぇ、そうです。三キロありますから現在のレートで五千万ほどになります」
「五千万……」
換金すれば先輩の雑誌をお金で補償してもかなり残る。上乗せして先輩に詫びを入れよう。
「純金製の冊子です!」
「嘘つき〜っ!!」
間髪入れずに女神は叫び、私に向かって大量の水を吹きつけた。雑誌も没収され、もっと大変なことになってしまった。
ファンタジー
公開:25/06/20 12:34
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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