揺れる二着
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物干し竿に白いシャツと赤いワンピースが隣り合って掛けられていた。
「君の赤、太陽みたいだね」
シャツが囁く。ワンピースはクスッと笑い、「あなたの白は雲みたいでステキよ」と照れ臭そうに背を向けた。
やさしい風が吹くたび二着は触れ合い、心を通わせる。
「ずっとこうやって揺れていたいね」
「乾いたらまた離れるのよね……」
ワンピースの寂しげな声色に、シャツはそっと襟を寄せ、「また陽の降るこの場所で会えるさ」と約束する。っとその時、二人の気持ちが届いたのか、雨が呟くように降ってきた。
「あらあら、お天気雨……」
「まだ一緒にいれるみたいね」
二着は優しい雨音に合わせ、楽しげにいつまでも揺れるのだった。
「君の赤、太陽みたいだね」
シャツが囁く。ワンピースはクスッと笑い、「あなたの白は雲みたいでステキよ」と照れ臭そうに背を向けた。
やさしい風が吹くたび二着は触れ合い、心を通わせる。
「ずっとこうやって揺れていたいね」
「乾いたらまた離れるのよね……」
ワンピースの寂しげな声色に、シャツはそっと襟を寄せ、「また陽の降るこの場所で会えるさ」と約束する。っとその時、二人の気持ちが届いたのか、雨が呟くように降ってきた。
「あらあら、お天気雨……」
「まだ一緒にいれるみたいね」
二着は優しい雨音に合わせ、楽しげにいつまでも揺れるのだった。
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公開:25/06/16 20:45
更新:25/06/17 23:12
更新:25/06/17 23:12
勉強中が故、感想を頂けたら幸いです。
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