自販機
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夜の裏路地に、二台の自販機が立っている。ほとんどくっついて立っている。ぶぅぅぅん。ぶぅぅぅん。低い音で、二台が交互に唸っている。俺はそのうちの一台に小銭を入れ、冷たい缶コーヒーのボタンを押した。出てきた缶コーヒーは温かった。ちっ、この自販機たち、付き合ってるな。
その他
公開:25/06/19 17:46
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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