4
4
とある街の教会の塔に、古い大きな鐘があった。
その鐘は大人がすっぽり入れるほど大きく、毎日決まって、朝、正午、夕方の3回、塔の下から綱を引くことで鳴らされ、甲高く澄んだ音が街に響き渡った。
その鐘には古い言い伝えがあった。
鐘が鳴り響く時に、塔の下で愛の告白をすれば、恋が成就するというのだ。
ある日の夕方、鐘の音が響く中、一人の少女が少年に愛の告白をした。
だが、少年は少女の告白を受け入れなかった。
少年には恋人がいたのだ。
少女の恋は成就しなかった。
それ以来、少女と少年は街から姿を消した。
そして翌朝から、鐘の音は低く濁った。
まるで、鐘の中に何かが詰まっているかのように。
その鐘は大人がすっぽり入れるほど大きく、毎日決まって、朝、正午、夕方の3回、塔の下から綱を引くことで鳴らされ、甲高く澄んだ音が街に響き渡った。
その鐘には古い言い伝えがあった。
鐘が鳴り響く時に、塔の下で愛の告白をすれば、恋が成就するというのだ。
ある日の夕方、鐘の音が響く中、一人の少女が少年に愛の告白をした。
だが、少年は少女の告白を受け入れなかった。
少年には恋人がいたのだ。
少女の恋は成就しなかった。
それ以来、少女と少年は街から姿を消した。
そして翌朝から、鐘の音は低く濁った。
まるで、鐘の中に何かが詰まっているかのように。
ホラー
公開:25/06/14 13:46
更新:25/06/14 16:01
更新:25/06/14 16:01
加賀美 秋彦と申します。
学生時代からのショートショート好きが高じて、2025年4月から自分でも書き始めました。
SF作品を書く事が多いですが、幅広く色々なジャンルの作品を書いていきたいと思っております。
よろしくお願い致します。
note
↓
https://note.com/a_kagami
X(Twitter)
↓
https://x.com/kagami_short2?s=21
ログインするとコメントを投稿できます
加賀美 秋彦