僕は**である
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その人と出会ったとき、車に轢かれそうだった小さな僕を助け出してくれた。ほかの命の為に自らを顧みない人間は初めて見た。
僕は青年と呼ばれる位の背格好になって、再会した。救われたのは秘密にした。
大学で文学を専攻していると彼女は言った。だから興味があるフリをした。けど「文字、読めないや」と口を滑らせてしまった。「なら私が読み聞かせてあげる」と軽やかに笑いかけてくれた。
公園の東屋で時々会って、本を聴いて話をした。世界の見え方が豊かになるのを感じて楽しかった。
ある雨の日、彼女は言った。
「ごめん、恋人が、関係を疑ってるみたいで、もう会えない」
これが困惑、嫉妬、怒り、哀しみ。
「君の幸せを……願うよ」
渦巻く感情から何とか祝福を探し出し、それだけ伝えた。もう二度と会わない方がいいと理解した。でも最後に驚かせる位は許されるかな。
目の前で姿を変える。あの時の猫、尻尾は二本。
僕は青年と呼ばれる位の背格好になって、再会した。救われたのは秘密にした。
大学で文学を専攻していると彼女は言った。だから興味があるフリをした。けど「文字、読めないや」と口を滑らせてしまった。「なら私が読み聞かせてあげる」と軽やかに笑いかけてくれた。
公園の東屋で時々会って、本を聴いて話をした。世界の見え方が豊かになるのを感じて楽しかった。
ある雨の日、彼女は言った。
「ごめん、恋人が、関係を疑ってるみたいで、もう会えない」
これが困惑、嫉妬、怒り、哀しみ。
「君の幸せを……願うよ」
渦巻く感情から何とか祝福を探し出し、それだけ伝えた。もう二度と会わない方がいいと理解した。でも最後に驚かせる位は許されるかな。
目の前で姿を変える。あの時の猫、尻尾は二本。
ファンタジー
公開:25/06/15 11:21
更新:25/06/15 15:45
更新:25/06/15 15:45
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
同名で NOVEL DAYS でも活動しています。
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