赤さ
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夕日に照らされているトマト畑で、トマトたちが、誰が一番あの夕日に似ているかを話し合っている。「僕だよ」「私よ」「俺だ」そして話し合いの結果、一個のトマトが選ばれ、『一番夕日に似ている』という称号を得る。「いつか夕日になりたいな」選ばれたトマトはそんなことを思う。しかし、その畑のトマトは全部ケチャップ用だったから、一番夕日に似ていたトマトも、そうでないトマトも、ぐちゃぐちゃにされて混ぜられ、結局同じ赤色になった。
ファンタジー
公開:25/06/08 17:42
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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