タイムリープはしない

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「遅い!」
母親はイライラしていた。
自分の娘の行動が、何をさせても遅いのだ。
考えてみれば、立つのも遅かったし、喋りだすのも遅かった。
しかもパパと呼ぶほうが先で、ママと言うのは遅かったのだ。

出かけようとして、着替えさせようとしたら自分でやると言い出した。
母親は一瞬不安になったが、自主性を重んじた。
しかし案の定、2時間経っても着替え終わらないのだ。

そう、彼女は『時をかける少女』だった。
その他
公開:25/06/10 20:25
皮肉屋さんの小噺

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