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ユイは不思議な小筆を持っている。小筆に向かってメイクの五七五を詠むとその通りにメイクが完成するのだ。
『つやつやの ぽってりリップ ピンク色』
慣れると五七五はすらすら出てくるし座ってメイクしなくて良いため時短になる。おまけに仕上がりも良く、ユイにとって五七五メイクは手放せないものだった。
ある日ユイが起きると小筆がなくなっていた。焦りながら探していると姉のアイが小筆を持って出かけるところだった。
「寝坊したからこれ借りるね」
「ダメ!」
ユイの静止を無視してアイはタクシーに乗り込んだ。
タクシーが発車するとさっそくアイは五七五を詠む。
ところがアイの顔に全く変化は起こらなかった。
「どうして!」
何句詠んでもすっぴんのまま、そのうち目的地に到着してしまった。
「ありがとうございました」
料金支払い時に振り向いた運転手の男性の顔は五七五の通りにフルメイクされていた。
『つやつやの ぽってりリップ ピンク色』
慣れると五七五はすらすら出てくるし座ってメイクしなくて良いため時短になる。おまけに仕上がりも良く、ユイにとって五七五メイクは手放せないものだった。
ある日ユイが起きると小筆がなくなっていた。焦りながら探していると姉のアイが小筆を持って出かけるところだった。
「寝坊したからこれ借りるね」
「ダメ!」
ユイの静止を無視してアイはタクシーに乗り込んだ。
タクシーが発車するとさっそくアイは五七五を詠む。
ところがアイの顔に全く変化は起こらなかった。
「どうして!」
何句詠んでもすっぴんのまま、そのうち目的地に到着してしまった。
「ありがとうございました」
料金支払い時に振り向いた運転手の男性の顔は五七五の通りにフルメイクされていた。
公開:25/06/09 21:04
更新:25/06/09 21:07
更新:25/06/09 21:07
山吹橙子(やまぶきとうこ)と申します。趣味で小説にチャレンジ中の平凡な会社員です。
楽しい話、ツッコミたくなる話が書けるよう日々精進しています。
ど素人のひよっこですがよろしくお願いします!
※コメント下手ゆえ、⭐︎の押し逃げをすることがあります。お許しください。
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