琥珀ティー
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ポットから注ぐ紅茶の香りが心地いい。
「こはく色、とってもきれい」
私が漏らした言葉を、彼は聞き逃さなかった。
「ほんとにね。普段はコーヒーだけど紅茶もやっぱ好きだな」
大通りに面した喫茶店で優雅なアフタヌーンティー。といえば表面的には正しいけど心の中はソワソワしている。
この人との3回目のデート。胸のドキドキと少しピリピリした緊張感が同居する。
「琥珀って、ロマンだよなぁ」
話題を振っているのか呟きなのか微妙だけど「恐竜復活のキーアイテムだから?」と拾ってみる。
「実際は琥珀の虫からのDNA抽出は難しいらしいよ」って微笑みが返ってきた。
「あっ!」思わず声を上げる。相手の紅茶に虫が飛びこむのが見えたから。
彼はティースプーンでさっと掬い出すと、ペーパーナプキンでそっと包み、少しも躊躇わずに紅茶を飲み干す。
「うん!太古の香りを感じる!」
目を合わせてクスっと笑い合う。
「こはく色、とってもきれい」
私が漏らした言葉を、彼は聞き逃さなかった。
「ほんとにね。普段はコーヒーだけど紅茶もやっぱ好きだな」
大通りに面した喫茶店で優雅なアフタヌーンティー。といえば表面的には正しいけど心の中はソワソワしている。
この人との3回目のデート。胸のドキドキと少しピリピリした緊張感が同居する。
「琥珀って、ロマンだよなぁ」
話題を振っているのか呟きなのか微妙だけど「恐竜復活のキーアイテムだから?」と拾ってみる。
「実際は琥珀の虫からのDNA抽出は難しいらしいよ」って微笑みが返ってきた。
「あっ!」思わず声を上げる。相手の紅茶に虫が飛びこむのが見えたから。
彼はティースプーンでさっと掬い出すと、ペーパーナプキンでそっと包み、少しも躊躇わずに紅茶を飲み干す。
「うん!太古の香りを感じる!」
目を合わせてクスっと笑い合う。
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公開:25/06/06 08:49
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
同名で NOVEL DAYS でも活動しています。
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