どじ
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少年が、図書館のカウンターに、借りていく本をどさっと置いた。それは、毒物や兵器に関する本ばかりだった。貸出作業を済ませ、少年はその本を抱えて立ち去っていった。立ち去る時、少年の鞄から、何かが床に落ちた。近づいて拾い上げると、それはお守りだった。お守りには『人類滅亡祈願』と書かれていた。大事なお守りを落とすようなどじは、人類を滅亡させられないぞ。思わず笑みがこぼれた。
ホラー
公開:25/06/05 17:28
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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