君のために咲かせる花

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「――どうだい最近は?」
「……言いますと?」
「白肌のキャワイイ雲ちゃんの事DAYO★告白するのにプレゼント見つけているのだろ?」
「やっぱり空の上じゃ見つからないよ、黒いものなんて。太陽君分かる?何処にあるか」
「ないのなら地上に咲かせればいいんじゃないか?黒い花を」
「黒い花?」
「SOUSOU★人はある条件がそろえば黒い花を咲かせるんDATOKA!」
「はあ……」
「明日渋谷のスクランブル交差点の方で咲くらしいZE★雲ちゃんと行きな」

「どうしたんですか?北風さん」
「あっ。え~と、そのぉ」
 と、その時だった。空が突然明るくなり気温が急上昇する。
「わあ綺麗、見て!地上、人から黒い花が咲きました」
 人々が陽の光を避けるように花を咲かせ始める。それと同時に耳の奥から豪快な笑い声が聞こえた気がした。
「雲さん!僕は君の事が――」
 その時の雲さんは笑顔が咲いていた。
青春
公開:25/06/04 22:38
更新:25/06/08 00:25

江戸前餡子( あなたの心の中 )

勉強中が故、感想を頂けたら幸いです。

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