沖縄のししまい

獅子舞と聞くと殆どの人は「お正月のもの」と答えるだろう。
だが沖縄だと獅子舞は６月から８月に披露される。五穀豊穣と無病息災を祈った舞が披露される。
沖縄の獅子舞は二人獅子舞。毛むくじゃらで、獅子舞と言われなければ沖縄妖怪と間違われることもある。
そんな獅子舞が今日、披露された。これは固定行事である。
私の住む地域は、沖縄の中でもちょっと変わった古い風習が根強く残っている。
その風習の名は、新新米（ししまい）の踊り食い。今年一番早くに収穫した米を獅子舞が食べるお祭り。
沖縄はひとめぼれを筆頭に、６月に出荷出来る早生米が存在する。
その中の一番早く収穫できた米。新新米を獅子舞が食べることで五穀豊穣と無病息災を願う。
それに今日、６月４日は虫歯予防デー。
歯の衛生週間の始まりである今日、今ある歯を永生のものにすべく獅子舞に祈りを込める。
獅子舞のおかげで、島のおじいとおばあ達は今日も健啖である。