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飽きっぽい男であった。山に行って綺麗な花を見つけては取って来て自分の庭に植えました。
花が萎むと庭の片隅に捨て続けていました。
庭の隅は枯れ花、枯れ木が溜まり、今では庭の半分を占めています。
ある日男は山で丁度雪が溶け青空に向かって伸びた青葉が輝いていた紅葉を見付けました。
いつもの様に根から掘って、自分の庭に植えました。
紅葉はその夜枯れて汚く散らかっているのが、山にいた仲間達だと気付きました。皆を何とかしたいと思っている内に、紅葉は赤くなり葉を落としやがて枯れた様になったのです。
男は紅葉を掘り出し、土竜の掘った穴に土が付いたまま投げ入れました。仲間の側に来た紅葉は皆に頑張ろうぜと声を掛け、春になるのを待ちました。
春になると仲間は芽吹き紅葉に寄り添う様に花を咲かせました。
男は自分が山の中にいる気分になり、今迄皆にしてきた事を後悔し大切にしながら良い庭造りをする様になりました。
花が萎むと庭の片隅に捨て続けていました。
庭の隅は枯れ花、枯れ木が溜まり、今では庭の半分を占めています。
ある日男は山で丁度雪が溶け青空に向かって伸びた青葉が輝いていた紅葉を見付けました。
いつもの様に根から掘って、自分の庭に植えました。
紅葉はその夜枯れて汚く散らかっているのが、山にいた仲間達だと気付きました。皆を何とかしたいと思っている内に、紅葉は赤くなり葉を落としやがて枯れた様になったのです。
男は紅葉を掘り出し、土竜の掘った穴に土が付いたまま投げ入れました。仲間の側に来た紅葉は皆に頑張ろうぜと声を掛け、春になるのを待ちました。
春になると仲間は芽吹き紅葉に寄り添う様に花を咲かせました。
男は自分が山の中にいる気分になり、今迄皆にしてきた事を後悔し大切にしながら良い庭造りをする様になりました。
ファンタジー
公開:25/06/01 15:25
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