将来のわたしたちへ
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「久しぶり!」
帰省した地元で散歩中、声をかけられた。誰だっけ?
「ねぇ、フーちゃんでしょ?」
私をそう呼ぶのは一人しかいない。
「ハルちゃん!?すごい偶然!」
手をとって笑い合う。小さい頃の親友だった。
「ウチ、この小学校で先生やってるの。ちょっと寄ってきなよ」
ハルはそう言って校舎へ入っていく。入ってよいのか少し迷ったけど、私も卒業生だし、お言葉に甘えよう。
建物はそのまま、匂いも空気も懐かしい。掲示物とかは色々変わっている。私の目線は昔よりずっと高い。
図書室に着くとハルは迷いなく、隅の本棚へ向かった。
「覚えてる?」と誰も手にさえ取らない分厚い本を渡された。困惑していると「約束。大人になったら」とヒントをくれた。
思い出した!
未来の二人へ手紙を忍ばせたのだ。
パラパラめくると当時流行った、女の子らしい便箋が見つかった。
差出人は遥と小雪。
ハルとフユだから、私はフーちゃん。
帰省した地元で散歩中、声をかけられた。誰だっけ?
「ねぇ、フーちゃんでしょ?」
私をそう呼ぶのは一人しかいない。
「ハルちゃん!?すごい偶然!」
手をとって笑い合う。小さい頃の親友だった。
「ウチ、この小学校で先生やってるの。ちょっと寄ってきなよ」
ハルはそう言って校舎へ入っていく。入ってよいのか少し迷ったけど、私も卒業生だし、お言葉に甘えよう。
建物はそのまま、匂いも空気も懐かしい。掲示物とかは色々変わっている。私の目線は昔よりずっと高い。
図書室に着くとハルは迷いなく、隅の本棚へ向かった。
「覚えてる?」と誰も手にさえ取らない分厚い本を渡された。困惑していると「約束。大人になったら」とヒントをくれた。
思い出した!
未来の二人へ手紙を忍ばせたのだ。
パラパラめくると当時流行った、女の子らしい便箋が見つかった。
差出人は遥と小雪。
ハルとフユだから、私はフーちゃん。
青春
公開:25/06/01 10:35
更新:25/06/01 12:36
更新:25/06/01 12:36
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
同名で NOVEL DAYS でも活動しています。
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