真夏のラジオとゾンビ ー25時30分の声ー
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真夏の深夜25時30分。ラジオからパーソナリティの軽快な声が流れる。
「ラジオネーム“お受験娘の父”さんから!」
部屋で勉強する少女は笑った。メールを送信して、階下の台所で母が作った夜食のおにぎりを頬ばり、再び机に向かったが、いつの間にか寝落ちしていた。
一方、高速を走るトラックの中。運転席の父も同じ番組を聴いていた。その時、番組に異変が起きた。
「番組の途中ですが臨時速報です。ゾンビが発生しました。リスナーのみなさん、落ち着いてください」
窓の外、遠くの空が不自然に赤い。少女は目を覚ました。
「臨時速報です。ゾンビが」ラジオは続ける。
「大丈夫。メッセージ届いてるよ」パーソナリティが読み上げた。
「“お受験娘”さんから。この前の喧嘩。もう怒ってないよ」
トラックの父が泣いた。
玄関のチャイム音で母が目を覚ました。
「お母さん!玄関開けないで!」
私は階下へ駆け下りながら叫んだ。
「ラジオネーム“お受験娘の父”さんから!」
部屋で勉強する少女は笑った。メールを送信して、階下の台所で母が作った夜食のおにぎりを頬ばり、再び机に向かったが、いつの間にか寝落ちしていた。
一方、高速を走るトラックの中。運転席の父も同じ番組を聴いていた。その時、番組に異変が起きた。
「番組の途中ですが臨時速報です。ゾンビが発生しました。リスナーのみなさん、落ち着いてください」
窓の外、遠くの空が不自然に赤い。少女は目を覚ました。
「臨時速報です。ゾンビが」ラジオは続ける。
「大丈夫。メッセージ届いてるよ」パーソナリティが読み上げた。
「“お受験娘”さんから。この前の喧嘩。もう怒ってないよ」
トラックの父が泣いた。
玄関のチャイム音で母が目を覚ました。
「お母さん!玄関開けないで!」
私は階下へ駆け下りながら叫んだ。
ホラー
公開:25/07/19 01:30
更新:25/05/31 13:34
更新:25/05/31 13:34
ゾンビ
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はじめまして。
「まえとら」と申します!作品を読んでいただけたら嬉しいです!
※以前の作品に関しましては、「前虎」ページにて184作品をご覧いただけます。
https://short-short.garden/author/810896
(上記は2023年4月23日からログインできない状態でしたが復旧したようです。)
【小説家になろう】さん
https://mypage.syosetu.com/1912598/
【カクヨム】さん
https://kakuyomu.jp/users/mae10ra
よろしくお願いいたします。
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