画鋲

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 道を歩いていたら、頭上から何かが地面に落ちてきた。それは青い画鋲だった。上を見上げると、青空の端がめくれて、そのめくれたところから、夕空が見えていた。腕時計を見ると、まだ午前十一時だった。
SF
公開:25/05/27 18:06
更新:25/05/27 18:06

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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