ハハハハ

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 パソコンで遺書を書き終えたので、プリンターに紙をセットし、印刷を始めた。印刷が終わるまでに、封筒と首吊り縄を用意した。印刷終了の音が鳴ったので、トレーから遺書を取り出すと、その紙には『ハハハハハハハハハハ』という文字がびっしり印刷されていた。慌ててパソコンの画面を見たが、画面には遺書がきちんと表示されている。ということは、このプリンターが、俺をあざ笑っているらしい。カッとして、プリンターを何度も殴って壊した。プリンターが壊れたため、遺書が印刷できなくなり、死ねなくなった。
ホラー
公開:25/05/26 18:12

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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