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「塗ってない、ベタベタするんだもん」
私と友人の前には煌めく海。潮風と波音に心躍る。が、あの太陽は少し厄介だ。
「日焼け待ったなしじゃん!?世話の焼ける子だねぇ…」
私の返答に呆れた友人が取り出したのは、紫色の斜線の入った丸い金色のシールだった。
「おでこ出して!」
急かされて私が前髪をあげた瞬間、おでこにペシンとシールを貼られた。
「え、何っ!?」
「安心しな。すぐに肌になじんで人間には見えなくなるから」
「人間にはって…じゃあ、これの見えてる何かがいるの?」
おでこをさすりながら尋ねる。
「太陽。色は違うけど、車両通行止めの標識に似てるでしょ?これは太陽通光止め。この肌は太陽の通光禁止になったからUVも引き返すよ、UターンじゃなくてUVターンで。これで安心!」
波打ち際へ素足で駆けてく。
水飛沫の中をUVターンする陽光で、私達の周りには小さな虹がいくつも跳ねていた。
私と友人の前には煌めく海。潮風と波音に心躍る。が、あの太陽は少し厄介だ。
「日焼け待ったなしじゃん!?世話の焼ける子だねぇ…」
私の返答に呆れた友人が取り出したのは、紫色の斜線の入った丸い金色のシールだった。
「おでこ出して!」
急かされて私が前髪をあげた瞬間、おでこにペシンとシールを貼られた。
「え、何っ!?」
「安心しな。すぐに肌になじんで人間には見えなくなるから」
「人間にはって…じゃあ、これの見えてる何かがいるの?」
おでこをさすりながら尋ねる。
「太陽。色は違うけど、車両通行止めの標識に似てるでしょ?これは太陽通光止め。この肌は太陽の通光禁止になったからUVも引き返すよ、UターンじゃなくてUVターンで。これで安心!」
波打ち際へ素足で駆けてく。
水飛沫の中をUVターンする陽光で、私達の周りには小さな虹がいくつも跳ねていた。
その他
公開:25/05/20 12:00
予約投稿
ページを開いてくださり、ありがとうございました!
※6月12日〜6月末まで、色々と鍛える為に毎日投稿にチャレンジ中で〜す(◔‿◔))
若干カーブミラーに取り憑かれた人みたいになっていますが、概ねその認識で間違いはない
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