おいしい恋の切り出し方
0
2
「・・・大人になったのかな」
昔好きだった人、想いを伝えることは出来ないまま卒業、そのまま会うことは無かった。
重ねた年月は少年を男性に、少女を女性に仕立て上げる。
私が恋愛を見つめるとき、ホールケーキを思い浮かべる。このままでは食べきれない。
「自分の手元に来たピースだけを私は恋と呼ぶのかもしれない」
ある日、会社の同僚が誘ってくれたビリヤード。
「もしかして」
そこに居たのは好きだった人。向こうは気が付いてない。何回か繰り返し会い、ビリヤードを教えて貰い上達していく。
「でもホールケーキがピースにならない」
目の前のケーキを見つめる私。
しばらくすると懐かしい香りがしてきた。
「これ、昔から好きでしょ」
彼が持ってきたのは高校の購買で売られていて、いつも食べていたアップルパイ。
「はい、好きでした」
私はピースに切られたアップルパイを食べ始めた。
昔好きだった人、想いを伝えることは出来ないまま卒業、そのまま会うことは無かった。
重ねた年月は少年を男性に、少女を女性に仕立て上げる。
私が恋愛を見つめるとき、ホールケーキを思い浮かべる。このままでは食べきれない。
「自分の手元に来たピースだけを私は恋と呼ぶのかもしれない」
ある日、会社の同僚が誘ってくれたビリヤード。
「もしかして」
そこに居たのは好きだった人。向こうは気が付いてない。何回か繰り返し会い、ビリヤードを教えて貰い上達していく。
「でもホールケーキがピースにならない」
目の前のケーキを見つめる私。
しばらくすると懐かしい香りがしてきた。
「これ、昔から好きでしょ」
彼が持ってきたのは高校の購買で売られていて、いつも食べていたアップルパイ。
「はい、好きでした」
私はピースに切られたアップルパイを食べ始めた。
恋愛
公開:25/05/20 01:17
恋愛
1989年長野県工業高校・工業大学で電気電子工学を学び設備系の会社へ就職。2019年諸事情により退職しました。以後物語を書いています。物語を通じて「自分」を振り返り見つめなおすこと。それは「答えは常に自分の足元にある」ということでもあります。「こんなのあったらおもしろそうだな」って世界を描きたいです。 【X】https://x.com/kazunari_UN【Instagram】https://www.instagram.com/kazunari.matsushita/【note】https://note.com/matsu_ine_zu
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます