クズにありったけの祝福を

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いつから働いてないっけ。
考えでも思い出せないならきっとどうだっていいこと。
私は朝が来るたびに今日も生きているのかと絶望し涙を流す。彼はそんな私の頭を撫でで仕事に行くのが日課になっていた。

「助かるなぁ」

彼が仕事に行った後は自由時間だった。
泣けば彼は優しくしてくれる、私を守らなきゃという強い正義感に満たされて満足する。

良い関係だ。

さぁ、今日は定期的に会っているパパと食事だ。
重たい身体を鼓舞して準備をする。

今日、彼が作ってくれる夕飯を楽しみにしながら紅い口紅を引くのだ。
その他
公開:25/05/20 19:00

A87(あやせ)

短いお話が好きです
幸せだけでは無いお話が好きです

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