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「もういいかい」
「まあだだよ」
公園でのかくれんぼ。翔太が茂みの中に隠れると、奥に迷路のような道が続いている。
(こんな所に道があるのか。面白そうだから行ってみよう)
草をかき分けて進んでいくと、開けた場所に出た。遊具があり、同じ年頃の子供達が楽しそうに遊んでいる。
「新入りだね」
「こっちにおいで」
誘われて一緒に遊んだ。みんなやさしくていい子だ。
(こんな場所があるのなら、今度友達を連れて来よう)
翔太が思っていると、向こうから年上の少年が姿を現した。彼は翔太を見ると眉を曇らせた。
「すぐ出ていけ!」
周りの子供達は息を潜めて見ている。
「今すぐに。まだ間に合う」
そう言われて、翔太は迷路を引き返して茂みの外に出た。
「あっ、見つけた。翔ちゃん、いつも見つかるの早いんだから」
(あれ。時間が経ってないのか?)
翔太は茂みの中をのぞいてみた。
道は消えていた。
「まあだだよ」
公園でのかくれんぼ。翔太が茂みの中に隠れると、奥に迷路のような道が続いている。
(こんな所に道があるのか。面白そうだから行ってみよう)
草をかき分けて進んでいくと、開けた場所に出た。遊具があり、同じ年頃の子供達が楽しそうに遊んでいる。
「新入りだね」
「こっちにおいで」
誘われて一緒に遊んだ。みんなやさしくていい子だ。
(こんな場所があるのなら、今度友達を連れて来よう)
翔太が思っていると、向こうから年上の少年が姿を現した。彼は翔太を見ると眉を曇らせた。
「すぐ出ていけ!」
周りの子供達は息を潜めて見ている。
「今すぐに。まだ間に合う」
そう言われて、翔太は迷路を引き返して茂みの外に出た。
「あっ、見つけた。翔ちゃん、いつも見つかるの早いんだから」
(あれ。時間が経ってないのか?)
翔太は茂みの中をのぞいてみた。
道は消えていた。
ファンタジー
公開:25/05/21 18:13
老後の楽しみに、短いものを時々書いています。
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