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たった今、藤田かよは3人の子供に看取られ、89年の生涯を終えた。
玄関のチャイムが鳴り、明夫は悲しみに浸る余裕もなく、玄関のドアを開けた。
「明夫君か?立派になったな。わしのことわかるか?2軒隣の龍夫だ」
「ああ、龍夫おじちゃん。ご無沙汰してます」
「この度はとんだことで。慌てて飛んできただ」
「ありがとう。おふくろの顔見てって」
明夫は、龍夫を息を引き取ったばかりの母の眠る部屋に案内した。
「ああ、かよさん。なんでだ?わしな、若い頃から世話になりっぱなしで、ろくに礼もできてなくてよ」
「俺らもおふくろ1人この家に残して都会に出て、親孝行できなかったよ」
「そんなことねぇよ。かよさん、喜んでるよ。3人が立派になったって」
「おじちゃん、ありがとう。ところで、おふくろのことはまだ誰にも話してないんだけど、誰から聞いたの?」
「そりゃ、本人からだ」
そう言って、龍夫は明夫の背後の宙を指さした。
玄関のチャイムが鳴り、明夫は悲しみに浸る余裕もなく、玄関のドアを開けた。
「明夫君か?立派になったな。わしのことわかるか?2軒隣の龍夫だ」
「ああ、龍夫おじちゃん。ご無沙汰してます」
「この度はとんだことで。慌てて飛んできただ」
「ありがとう。おふくろの顔見てって」
明夫は、龍夫を息を引き取ったばかりの母の眠る部屋に案内した。
「ああ、かよさん。なんでだ?わしな、若い頃から世話になりっぱなしで、ろくに礼もできてなくてよ」
「俺らもおふくろ1人この家に残して都会に出て、親孝行できなかったよ」
「そんなことねぇよ。かよさん、喜んでるよ。3人が立派になったって」
「おじちゃん、ありがとう。ところで、おふくろのことはまだ誰にも話してないんだけど、誰から聞いたの?」
「そりゃ、本人からだ」
そう言って、龍夫は明夫の背後の宙を指さした。
ホラー
公開:25/05/17 22:45
更新:25/05/18 00:21
更新:25/05/18 00:21
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