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今から、愛するパートナーをどのように食すか、僕のルーティーンを紹介しよう。

まずは、ポットに水を入れて、血液を作る。白くて熱くて脈打つまで。

パートナーの衣をゆっくりと剥がす。ここで横着して具がこぼれたりしたら最悪だ。

先程作った命の水を注ぐ。3分の焦らしが心地よい。
ただ、己が乾きを意識しながら、じっとりと、待つ。






よし、3分だ。
そっと蓋を開ける。

美しい。欲を掻き立てる容貌が素晴らしい。

ただし、すぐには食さない。
パートナーをより美しく仕立てるためのドレスを僕は買ってきているのだから。

キンキンに冷えた、小麦色の炭酸。こいつを開けて、より美しく装飾する。

ぷしゅー!こくこくっ。

この一口が大事。舞台は整った。

そっと箸を添えて一口。

ズルズルッ。

続け様に、こくこくっ。

クゥーッ!

今日も大変満足だった。
この一口を求めて日々生きているのだ。
公開:25/05/11 18:52

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