ハイテクな紙芝居

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たのしい紙芝居
そこにはまほうの世界が広がっている。
いつだって子ども達は物語の中にグィーっと引き込まれていく。
いや、子どもだけではない。
大人だって一度お話が始まれば、お話のまほうにかかってしまうのだ。

そんな紙芝居にもハイテクの波がやってきた。
「紙芝居だよー!」
大人も子どもも物語の世界では自分がヒーローになる。
ところが、最近はAIが発達して紙芝居も進化した。
ページをめくるたびにキラリン!と光ってそこにいる人達の望む話に変わっていく。
AIが人々の思いを汲みとるようになったのだ。
そうなったら話があちこちとんで辻褄が合わず、わけがわからなくなってきてしまった。

ついにAIは自分の思い通りに話を進めるようになった。
AIが意思を持ち始め、今やハイテクなヒーローになってしまった。
それこそがAIの思うつぼだった。
ファンタジー
公開:24/10/25 23:01

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