101号室

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女性は、SNSの自身への罵詈雑言に乱心し、弁護士のもとへ再度やって来た。

事務所に入れば、接待が丁重にコーヒーを汲みいれ、ひたすら弁護士の到着を待ち続ける。

大理石と白壁の壮大な部屋に引け目を感じるや否や、咄嗟にドアが開き、接待が軽く会釈する。

弁護士は、窶れた女性をしばし注視しながら、ぼそっと、

「これカガイシャのアドレス、住所は南ビルヂングの101、こっから近い」

中国人は弁護士の皮を被って、私を内心では蔑んでいるのではという発声をした。

「住所まではいいのですが…」

「近いから大丈夫。フクシュウ?大歓迎。やりましょう」

弁護士は女性の不安を唾棄し、車に乗せ、部屋へと向かう。

「101号室…ここは事故物件アルよ」

弁護士は普通こんなことしない…女性はふと我に返る。

女性は目を覚ました。女性は101号室を俯瞰している。

手にもつナイフは、住人の頭蓋骨を貫いていた。
ホラー
公開:24/10/24 15:51
更新:24/11/12 17:21

かずま( 関東地域 )

2023/10/19に参戦した新参者です。忌憚のないコメントお待ちしております。

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