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時代を超えた時空間飛行旅行をするセレブ向け旅客機が存在していた。庶民の耳には入らないように統制されていたため、この旅客機の存在が広がることはなかった。敵対する国や藩同士の者であっても決して争わずに搭乗することが条件になっている。
「現在、時空間飛行を継続するための資金が不足しています。そこで寄付をしていただけるお殿様を募集しています。この中にお殿様はいらっしゃいますか?」
客席の中で一人の乗客が手を高く挙げた。
「ワシが寄進してやろうぞ。三千両ほどでよいか」
「ありがとうございます。お殿様のお名前をお教えいただけますか」
「信長じゃ」
「織田のお殿様でしたか。ありがとうございます。ではお礼に私たちからは、これを差し上げます」
「これは何じゃ」
「はい、炎に囲まれて行き場がなくなった折りにボタンを押してください。お助けできると思います」
「使う時はなさそうだがありがたく受け取っておこう」
「現在、時空間飛行を継続するための資金が不足しています。そこで寄付をしていただけるお殿様を募集しています。この中にお殿様はいらっしゃいますか?」
客席の中で一人の乗客が手を高く挙げた。
「ワシが寄進してやろうぞ。三千両ほどでよいか」
「ありがとうございます。お殿様のお名前をお教えいただけますか」
「信長じゃ」
「織田のお殿様でしたか。ありがとうございます。ではお礼に私たちからは、これを差し上げます」
「これは何じゃ」
「はい、炎に囲まれて行き場がなくなった折りにボタンを押してください。お助けできると思います」
「使う時はなさそうだがありがたく受け取っておこう」
ファンタジー
公開:24/10/28 13:46
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IT業界を卒業し、小説執筆中です。
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