虫生ゲーム

2
5

「ようこそ、虫生ゲームへ!」

機械的な女性の声が響く。
俺は新作VRゲームのβテストに当選したのだ。

「さあ、あなたの好きな虫を選んで、虫としての虫生を楽しんでください!」
自分の好きな昆虫であるテントウムシを選び、リアルな昆虫の世界が始まった。

テントウムシとしての生活は意外とハードだった。
葉を食べ、敵から逃げ回る日々。
しかし、だんだんとこのゲームにのめり込んでいった。

ある日、気ままに空を飛んでいると、突然、俺の意識はプツンと途切れた。
そして、目の前に大きく『ERROR』と表示された。

「あれ?なんだ?」
と思った瞬間、頭の中で機械声が響いた。

「申し訳ありません。あなたは誤って招待されたテストユーザーでした。
そのため、あなたをこのゲームから強制的に排除し、修正することになりました。」

俺は目を丸くした。そして、叫んだ。

「俺はバグだったのか!?」
SF
公開:24/10/20 22:55
更新:24/10/20 23:25
SF

初川 鳳一

作品を読んでいただきありがとうございます!

最近色々な小説を読んでいたら、自分でも挑戦をしたくなりました!
ド初心者ですが、みなさんが楽しめるようなお話が書けるように頑張りますー!

「妖怪」の説話・由来などをもとにしたショートストーリー「妖怪小噺」シリーズを制作中!
妖怪・都市伝説・怪談などが好きです!お友達も募集しておりますので、ぜひ仲良くしてください!

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容