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ふぅ、とメグミさんはため息をつきました。机にひじをついて、クラスの礼君のことを思っています。片想いです。
部屋の開けた窓から風が入ってきて、目の前で渦を巻き、小さな妖精の姿になりました。
「私はゼファ。風の精の一族、ゼフィロスの娘だよ」 聞いてもいないのにそう言います。すると空気の中に光る砂粒のようなものが浮かび、妖精の手の中に落ちました。
「これは貴方が吐いた“想い”。これを相手の鼻から吸わせれば、誰かの心に気づくんだ。いずれ貴方の想いだと分かるでしょ。じゃ、また明日ねー」
妖精は窓から飛んで行きました。
次の日の夜、またゼファが来ました。メグミさんが聞くと、
「砂粒をその人の鼻に入れたよ。でもその人、鼻で笑ったので、うまく吸い込まなかったんだ」と言います。
メグミさんは「ありがと。それでいいよ」と言いました。
なぜか、サッパリとした気持ちでした。彼の性格が判ったからかもしれませんね。
部屋の開けた窓から風が入ってきて、目の前で渦を巻き、小さな妖精の姿になりました。
「私はゼファ。風の精の一族、ゼフィロスの娘だよ」 聞いてもいないのにそう言います。すると空気の中に光る砂粒のようなものが浮かび、妖精の手の中に落ちました。
「これは貴方が吐いた“想い”。これを相手の鼻から吸わせれば、誰かの心に気づくんだ。いずれ貴方の想いだと分かるでしょ。じゃ、また明日ねー」
妖精は窓から飛んで行きました。
次の日の夜、またゼファが来ました。メグミさんが聞くと、
「砂粒をその人の鼻に入れたよ。でもその人、鼻で笑ったので、うまく吸い込まなかったんだ」と言います。
メグミさんは「ありがと。それでいいよ」と言いました。
なぜか、サッパリとした気持ちでした。彼の性格が判ったからかもしれませんね。
ファンタジー
公開:24/10/20 20:53
妖精
ゼフィロス
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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